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日経ヒューマンキャピタル2008実施報告
7月23日(水)−25日(金)に東京国際フォーラムで開催された「日経ヒューマンキャピタル2008」が3日間で3万名余のご来場を得て終わりました。わが社の展示ブースにも多くの方が足を止めてくださり、お話しをさせていただきましてありがとうございました。

ブース展示のほかに、わが社は開催初日の朝一番で「新人研修の“その後”を考える」と題したセミナーを提供させていただきましたが、定員の80名をはるかに上回る130名余りのご参加を得て講演させていただきました。立ち見の状態でお聴きくださいました方々を含め深く御礼申し上げます。

公開セミナーのご案内

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セミナーの主旨は、
・新人研修はほとんどの会社が行っているものの、新人を現場に配属したあとはどうしているだろうか。 
・それからの3年間から5年間が企業人として成長するために大変重要な時といえるが、いわゆるOJTと称して、教育を現場任せにすることが多いのではないだろうか。
・実はその現場で、若手時代に経験するさまざまな仕事の体験を通して、自ら学び、自ら成長してゆくために彼らが出来ることは何なのかを教えてあげる必要があるのではないか。というものである。

当社は、これらの解決策として『知の技法シリーズ』「考える力」「学ぶ力」「成長する力」の3部作を開発し、リリースしている。
「学ぶ力」研修のポイントは、学ぶとは何か?を明確に定義している点である。一般的には、学んだ結果が何か行動に結び付いた場合に、学んだ、ととらえられることが多いようだが、「学ぶ力」では、曖昧な“学ぶ”を4つのレベルで整理し、“受けとめる”、“知る” 、“できる”、“見出す”と定義している。研修であれば、学びのゴールは研修開発者が定義するが、仕事から学ぶ場合は、どこまで学べばいいのか?どのように学べばいいのか?を定義するのは1人1人に委ねられるのが現実である。そこで、「学ぶ力」は、どこまで/どのように、を自分自身で計画できるための技法を提供する。

「考える力」研修のポイントについては、まず、考えないとは何か?を考えるとわかりやすい。言われた通りのことを(状況に合わせず)そのままやる、思いついたことをそのまましゃべる、自分の過去の経験を(環境の変化に合わせず)そのままやりつづける、などが、考えていない一例であろう。そこで「考える力」では、“考える”を“新たな情報と、既知の記憶から、より最適な発想や計画を生み出す活動”と定義した。ところが、人の「考え方」の好み、傾向にはいくつかの特徴的なスタイルがあることが分かっている。ロジカルに考える人は突拍子もない思いつきを嫌うし、イメージをどんどん膨らませていくタイプの人は現実の様々なデータや事実を丹念に一つずつ拾っていくことは面倒くさいと感じる傾向がある。そこで、「考える力」では、自分の考え方の傾向を知り、その強みを活かしながら、それだけでは欠けてしまう部分を補う技法を提供する。

しかしながら、昨今では、せっかく学び、考えることを経てある程度仕事ができるようになった若手が会社を辞めてしまう、ということが多々起こりうる。若手が会社をやめる二大理由は、人間関係と「今の仕事が今後の自分の何に役に立つのかわからない」である。「成長する力」研修のポイントは、後者、つまり、今の仕事によって自分が成長しているという実感を得られないということに起因する問題に対応するものである。本来、若手が成長を実感できるためには、仕事を与える上司や先輩が支援すべきではあるが、現実には、仕事を与える際に本人にとっての意義を伝えることは少ないし、仕事が終わった後に十分なフィードバックをする時間がないことも多い。そこで、「成長する力」では、一つ一つの仕事の中で、「どのような成長ができるのか」を考え、また、その仕事が終わった時に「成長したポイントは何で、それは次にどのようなことに活かせるのか」を整理し、定義できるようにするための技法を提供する。

したがって、新人研修のその後としては、学ぶ力をつけ、考える力をつけ、成長する力をつけるというのが望ましいが、この『知の技法』シリーズでは単体で(受講者のレベルに合わせて)受講することが可能なように設計されている。

「知の技法シリーズ」の1日体験セミナーを9月19日(金)に実施することになっているので、多くの方々が体験していただきたい。(詳細は公開セミナーのご案内をご覧ください)

公開セミナーのご案内
2008.08.18

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