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EQ(Emotional Intelligence Quotient)
EQとは、IQ(Intelligence Quality:知能指数)に対する「心の能力」といえるものです。そして、高い業績を出せる部門には、EQの高いリーダーがいる、という傾向が調査によって分かっています。このEQは、「自己理解」「自己規制」「動機付け」「共感」「社会的技術」の5つの要素から構成されています。

このようなEQを向上させる方法はあるのか、という議論があります。なぜならば、EQには先天的な資質であるという側面は否定できないからです。しかし、EQは年齢と共に高まっていくという傾向もあるようです。EQを高める教育は存在するのでしょうか?まず、5つの要素について確認をしておきましょう。

  • 自己理解…自分の感情、長所、短所、衝動について知っていること。
  • 自己規制…自分の感情をコントロールして、冷静な価値判断をすること。
  • 動機付け…自分の目標達成に向けて、自分自身を奮い立たせ、集中力を高めること。
  • 共感…他者の感情を理解し、思いやること。
  • 社会的技術(意図のあるコミュニケーション技術)…自分の意図する方向に人を動かすことや、他者を自分の協力者にするコミュニケーション技術。

EQの5つの要素は分かりましたが、これらを教育することはできそうです。少なくとも、年齢とEQの高さに関係があるということは、経験の集積がEQ向上に有効である証拠とも言えそうです。

しかし、この5つの要素を高めるには、刺激する大脳の部位について知っておく必要があります。すなわち、知識や分析力という刺激は、大脳新皮質の前頭葉を刺激しますので、EQには関係ありません。多くの研修がEQ向上に失敗しているのはここを刺激するカリキュラムになっているためです。

EQ向上のためは、大脳辺縁系と呼ばれる部位を刺激することが必要となります。ここへの刺激は、他者からの動機付けやフィードバック、長期間にわたる繰り返しによる経験の集積などが有効です。

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